
2010年05月12日
昨年の6月17日に、「動的な『「大和ミュージアム』の景色から」を本ブログに掲載しました。
呉の四季の巡りの中で、その景色もどんどん変化して一巡りをしました。
先月、この景色の大きな節目になる、めったと目にできない景色がありました。
4月15日から4月17日にかけて繰り広げられた、呉の造船力の魅力です。
呉の造船所では、第2建造ドックで、現在最大級の9,300個積みのコンテナ船を連続建造中です。
世界のコンテナ船の趨勢は、積載数では10,000個を越えているとも聞きますが、100年を越えて船を造り続けている呉で、目の前でその動的な光景が日々展開されていることは興味深いことです。

進水式が近づいたことを,建造中の船体への塗装から知ります。
「NYK…」と船体に白いペンキが描きます。
機械化されている様子がミュージアムからも把握できます。
「NYK…」とは,日本郵船の船です。

332.15メートル×45.2メートル×24.4メートルの船体の塗装も終わり、ドックに水も入り、いよいよ進水式の朝が来ました。
この写真は、「歴史の見える丘」近くの陸橋から撮影しました。
ドックに水も入り、あと数時間後の進水を待っています。
船体は、船橋部分が未搭載のため妙な姿です。
船体に林立しているのは、コンテナを船内に収容したり、船体上に積み上げるためのガイド装置です。
船首に最も近いところの平板は、波よけのいわゆるブレークウオーターでしょうか。
係留装置などもすでに設置されている様です。

進水といっても、船台から滑る形式の建造方式ではなく、ドック内で建造し、ドック内に海水を満たして引き出す方式です。
約10万トンの、スマートな船体が多くのタグボートに曳かれてドックから海上に出ます。沖合で向きを変えて艤装桟橋に横付けになります。
1のように、船体にはスクリューもすでに取り付けてあります。
3の写真に見えるタンカーは、30万トンタンカーです。
呉の進水式の日の行事は、次の日にも続きます。

造船所からほど近い川原石の埠頭では、次の日の準備が整っています。
はるか兵庫県の相生市でつくられた船橋部分が台船に乗せられて呉まで来ています。
クレーン船「駿河」は数日前から、この船橋部分をつり上げるために、つり金具の準備を済ませています。これから,クレーンで船橋をつり上げます。

4月17日朝の位置関係です。A地点からB地点に船橋が運ばれます。
既に船橋部分は、クレーンと数多くの強靱なワイヤーで結ばれています。

「さて、お立ち会い」というのがこのショットです。
館内では、この光景の説明の放送が流されました。居合わされた来館者が興味津々でこの光景を追います。

なんとうまく搭載できるのでしょうか。
「大和」から、脈々と続くブロック工法の結晶がこの場面でしょうか。
船橋部分には、煙突もレーダーも取り付けられています。

五月晴れの今朝の光景です。
目の前のコンテナ船の建造課程のワンショットを、教育旅行来館者の方にお示ししています。
移動時のスライドに
「本物を見てみたい!」
「すごい!サーカス!」
「どうやってるの,きっちり合うの?」
「すごいね!!」
と、多くの声がかかります。
みなさまのご来館時にもご紹介しましょう。
* タンカーの場合は、コンテナ船の場合と異なる方法がとられています。またいつかご紹介します。
2010年04月14日
2月から取り組んでいた大規模改修が終了しました。
1F展示室「呉の歴史」の最後のスペースは「平和産業港湾都市としての再生」をテーマにしています。日本の近現代の光りと蔭の歴史を極めて鮮明に表しているのが呉の歴史だといわれています。今回のリニューアルによってそのことを一層強調しています。
3月24日朝リニューアルオープンしました。教育旅行担当者としても、多くの皆様にご来館頂きたいと願っています。
ご来館される教育旅行諸団体の方に、戦後の呉の展示内容についてご紹介します。
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かつて 教育旅行でご来館される学校の引率者の方や添乗員の方から
「あれだけの工廠や軍港があった呉市が、今の姿に変わっていくところをもっと見学させたい。」
「展示してある日本屈指のものづくりの現状はよくわかるが、戦後の呉の人々の生活や町の様子が知りたい。」
「戦後復興の様子が知りたい。」
「呉市が平和産業港湾都市になった様子がみたい。」
「歴史学習の大きな節目の戦後の様子を学習で活かしたい。」
これらの声にお応えすると同時に、お年寄りの方々が、子供達に
「おじいちゃんやおばあちゃんが子供の頃、呉はこんな街だったんよ。」
「私が子供の頃にはね…。」
「おじいちゃん、おばあちゃんが子供の頃はこんな様子だったんよ!」
こういう会話が、どこかで聞こえるようにしたいと願っていました。
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教育旅行での概要説明で使用している新たな「呉の歴史」の概要説明プレゼンテーションの一部をご紹介します。
<呉鎮守府の開庁>
ペリー艦隊来航をきっかけに、200年以上続いた徳川幕府による鎖国政策は終わります。西欧列強の著しく発達した造船技術を目にした日本は、強い危機感を抱きました。
そこで西洋型の進んだ船の建造・運用技術を導入するため海軍を創り、その拠点としての鎮守府を日本の各地に設置していきました。
その1つが呉でした。

<造船技術の確立>
「帝国海軍第一の製造所」という役割を実現した呉海軍工廠は、世界的な技術革新のスピードに追いつくため、海軍先進国であったイギリスから導入した、造船など最先端の各種技術を発展させ、世界有数の艦艇を建造しました。
この時期の好景気と海軍拡張にともなって「職工」の暮らしも向上し、「職工黄金時代」とも表現されました。

<「大和」の技術>
「大和」は、国力面におけるアメリカ側の量的優位に対し、日本が質で対抗しようとした艦であり、当時の最新技術の結晶と言えるものでした。その技術は日本の復興と高度成長を支え現代にも受け継がれています。
<「大和」の生涯>
昭和16(1941)年12月16日に竣工後、「大和」は連合艦隊旗艦として活動しましたが、すでに主役の座は戦艦から航空機へと移っており、「大和」は支援任務が多くなります。戦争終局時には沖縄特攻作戦に出撃し、最期を迎えました。

<戦時下の市民生活>
戦局の悪化とともに、食糧不足に悩まされるようにもなり、一般市民は戦争一色となりました。
<呉空襲>
日本最大の海軍工廠があった呉は、アメリカ軍の空襲の標的となり、14回にもおよぶ空襲を受け、うち6回は特に激しいものでした。

<呉海軍の解体>
昭和20年(1945)年11月30日に、海軍が解体されました。かつて日本一の技術を誇った呉工廠は、終戦とともにその活動を停止し、連合国軍の主導により兵器の解体が始まりました。また連合国司令部(GHQ)の指示に基づき、非財閥系の企業が呉に進出し、軍艦解体の作業、くず鉄の処理にあたりました。

<軍港から平和産業港湾都市へ>
「旧軍港市転換法」と朝鮮戦争の特需をきっかけに、旧海軍施設への企業誘致も軌道に乗りました。海軍工廠跡地にその優れた施設、多数の優秀な技術者・熟練度の高い工兵がいる事に着目した企業が相次いで進出してきました。

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教育旅行担当者も、改修進行中の工事現場に足を運んでいました。
搬入されつつある展示物の梱包や展示ケースが配置されていく様子をみていました。
春先の里山の山桜が山裾にひろがっていくような感じがしていました。だんだんできあがっていく姿が印象的でした。
海軍が呉にやってくることが決まり、煉瓦を焼くことから始めた呉海軍鎮守府の建物作りから呉空襲そして終戦までの展示物の次の部屋が改修され、戦後の混乱期をどのように呉が歩んだのか実感できる展示ができあがりました。
呉空襲は、昭和20年3月19日を最初として14回に及びました。
このため市民は生活の拠点である「街」を失いました。新たな展示のジオラマには戦後まもない呉市の様子から復興のきざしがみえる昭和30(1955)年までを再現しています。
教育旅行でご来館頂いた皆様が懐かしい家族の絆・地域の絆をジオラマから感じて頂ければ幸いです。
そのとき、「平和・命の尊さ,ものづくり」という私どもの大和ミュージアムの願いをきっとみなさまにお届けできているものと信じています。
2010年03月10日
大和ミュージアムは、野口宇宙飛行士の乗っている「国際宇宙ステーションをみよう!」が、静かなブームです。
現在3階シアターでは、「『大和』日本の戦後復興を支えた生産技術」とあわせて、JAXA提供の「きぼうの、その先へ〜「きぼう」未来へのプロローグ〜」を、連続放映中です。
折しも、国際宇宙ステーションには野口宇宙飛行士が搭乗中です。
先月から、JAXAのウェブサイト「 国際宇宙ステーション(ISS)を見よう」で提供されている情報をもとに、来館者の皆様に簡単な説明を作成し館内に掲示しています。お持ち帰り用ちらしも用意しています。
このちらしを、修学旅行で来館された中学生が話題にしていました。
「国際宇宙ステーションがみれるんか?」
「ここに書いてあるよ!」
「どうやって、調べたらいいのか聞いてみよう」
というわけで、2階の事務所に中学生が5名来室しました。
以下、そのときの説明の再録です。
「『Yahoo』か『Google』で『国際宇宙ステーション』と入力してごらん。こんな頁が出てくるでしょう」
JAXAのウェブサイト 宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター 「 国際宇宙ステーション(ISS)を見よう」

「ここは、広島が近いから広島をクリックするよ」

「黄色のところが、観測しやすいときです」
「日付の所をクリックするよ」

「見え始めの時刻などがでるでしょう」
「なんだ、そういうことですか」
「見え始めの時刻をクリックすると、さらに詳しいことがわかるよ」

「ありがとうございました」
「ぼくらも、帰ってから調べてみます」
その次の日は、天気予報では晴天のようでした。
朝早く起きてミュージアムの岸壁側にカメラを据えて待ちました。
カメラに三脚をつけ、10秒露出でレンズを開放にし、ISOを3200にセットして待ちました。家を出るときに、最新情報を確認していなかったので大丈夫かなと心配になります。
北斗七星もすっきり見えます。
(ISSは軌道が修正されるため、前の日に確認したのが変わっていることがあります。)
5:45、北西の方向約20°の高さに突然、明るい光が浮かび上がるように見えてきました。蛍が、大きな大きなカーブをえがくようにゆっくりゆっくり動きます。
見落とすことがないような明るさです。
数枚シャッターを切り続けました。
そのささやかな成果が、下の写真です。
この日(2月24日)は、約70°というずいぶん高い高度で約40万kmくらいの所を通過したようです。子供の頃、人工衛星を待っていたころの気持ちを思い出しました。

後日談ですが、この写真を館内に掲示したところ、評判は色々です。
あるグループの会話
「どこに写っているの、ようわからんね。下手ね」
「でも、写っているで、この線よ」
「そういや、そうね」
別のグループの会話
「おつ! 野口さんは見えんのう!」
「ここで写しとるんで。建物が入っている」
「ほうじゃのう、この建物がみそか」
この写真を掲示してから、用意した案内ちらしがなくなる日が時々あります。
そんな日はたいてい教育旅行の来館があった日です。
大和ミュージアムで見る国際宇宙ステーションは、いっそうきれいです。
2010年02月10日
大和ミュージアムの館内には、湾内がよく見える場所に次のような説明を掲示しています。
湾内の様子を説明しています。
<2月第2週>

この掲示を読んでいただいた方から、時々質問があります。
「船の動きや、船のことはどうやって調べているのですか?」
「船の動きを知る方法があるのですか?」
巨大船の航行情報は、ウェブサイトで公開されています。
巨大船の航行は、他の船舶にも多くの影響があります。
峡水道の通過、港湾への入港などは海上保安庁のサイトで確認できるようになっています。
呉港関係では、次のサイトです。
(インターネットで「呉MICS 大型船の入出港情報」で検索すると「呉港呉区の大型船情報」が得られます。)
大型船の入出港情報 呉港呉区の大型船情報
そこでは、次のように確認できます。
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船 名 : HUI TAI(全長269m、75,722総トン)
運航計画 :
1月28日07:10〜07:50 奈佐美・大須瀬戸通過予定
1月29日08:00 日新製鋼主原料埠頭離岸予定
2月 5日08:00 日新製鋼主原料埠頭離岸予定
2月 5日08:40〜09:20 大須・奈佐美瀬戸通過予定
警戒船 : 1隻配備
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船 名 : SHIN ONDO(全長261m、77,065総トン)
運航計画 :
1月29日08:00 日新製鋼主原料埠頭離岸予定
1月29日08:40〜09:20 大須・奈佐美瀬戸通過予定
警戒船 : 1隻配備
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船 名 : NAGARAGAWA(全長330m、160,300総トン)
運航計画 :
1月31日08:30 呉A3錨地出航予定
1月31日10:30〜11:00 大須・奈佐美瀬戸通過予定
2月 3日09:00〜09:30 奈佐美・大須瀬戸通過予定
2月 3日11:30 IHIMU5G着岸予定
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大須・奈佐美瀬戸は、呉湾に入ってくる最後の2つの瀬戸(峡水道)です。
大須の瀬戸は、幅が1キロメートルありません。
ウェブサイトに登場する地名は、次の場所です。

IHIMU5G → アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド呉工場の第5岸壁
日新製鋼主原料埠頭→ 日新製鋼呉製鉄所の主原料である鉄鉱石を荷下ろしする埠頭
呉A3錨地 → 呉港外で錨をおろして停泊する場所
三ツ子島 → 呉港外の島でメキシコのゲレロネグロ塩田から天日塩を輸入し国内に運ぶ集積地。
三ツ子島埠頭(株)三ツ子事業所。
* 余談:ゲレロネグロ近海の湾は、クジラがベーリング海から冬の間だけ帰ってくるところとして、世界遺産に登録されている。
このデータから、いろいろなことがわかります。
「HUI TAI」と「SHIN ONDO」はともに約8万トンの鉱石運搬船です。鉄鉱石を運んできます。
約8万トンの製鉄原料の鉄鉱石を約7日で原料置き場に荷下ろしをしています。
「NAGARAGAWA」は新造船です。艤装を終え試運転に出かけます。
3日ほどの試験航海です。
このデータを積み重ねるとどうなるでしょうか。
もっと多くの事がわかります。
昨年の秋から、データを重ねてみました。

別表 動き このなかに、数回登場している船名があります。
例をあげると「SHIN ONDO」です。この船の動きのみを抜き書きにしてみましょう。

呉を出港して28日目にもどってきています。
6,7日呉湾にいます。
この船の航海速力は、どれくらいなのでしょうか。
満載時と空荷とでは速力は異なるでしょうが、「SHIN ONDO」の航海速力は、
約14ノットとウェブサイトで確かめられます。
荷を積んでいるときと、空荷では航海速力は異なるのでしょうが、呉での荷下ろしは約6日程度ですが、
設備の整っている鉱石の積み出し港は、荷下ろしより早いのでしょうか。
呉湾に入ってくる船も、沖で待機していることも多いようです。
ざっと、向こうで7日としましょう。往復で21日、片道で10日は、どこらになるのでしょうか。
世界地図をひらいてみますと推測が広がります。
14ノットで、1日(14kt×1.852km/h×24h)約600km位進めるようです。
10日ですと、6000kmです。
東京の船の科学館の近くのコンテナヤードに呉で建造されたコンテナ船の名前をみつけたことがありますが、
全国の主要な港湾や水道等については、巨大船の航行情報が次のサイトでも確認できます。
「TAMBA」「TANGO」「SETAGAWA」「NAGARA」等、
大和ミュージアムの沖の桟橋で艤装されていたタンカーの名前が見つからないかと時折検索してましたら、
次のデータが現れました。
< 浦賀水道航路の南口入航予定船(北航船)>
0214/05:45 「TAMBA」 油タンカー 159927総トン数 333メートル PAN籍
扇島シーバースに向かう パイロット有
この船は昨年の1月30日(金)に引き渡されたタンカーです。
探してみると平成20年の冬に、艤装中の「TAMBA」(丹波)の写真がありました。
その年の12月8日に教育旅行で来館された方々へのプレゼンで用いた画像にありました。
4Fの市民ギャラリーで、呉湾の景色を前に「大和講座」をさせて頂いたときの資料です。

扇島シーバースで荷下ろしを済ませ、
今度はいつ南航路上に現れるのかと調べてみることがどんどん楽しくなってきます。
呉も広い世界につながっています。
2010年01月13日
教育旅行のご来館に際して、皆様方から頂いています多くの貴重なご質問・ご相談を今回整理いたしました。来館頂く皆様方のご要望に積極的にお応えしたいと願っています。
Q1 どのような資料が大和ミュージアムのウェブサイトで入手できますか。
A1 次のような資料が電子版で入手できます。
<団体予約の学校団体様への「詳しくは」から>
・教育プランのご提案
・ワークシート(歴史編、科学編)
・平和学習用アニメ(大和夢の彼方へ)のパンフレット
・教育旅行予約表(エクセルファイル)
<広報物ダウンロードから>
・リーフレット
・大和だより
<館内のご案内・施設案内から>
・館内の紹介
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Q2 事前検討用の資料はどのようなものがありますか。事前に入手できますか。
A2 ウェブサイトでは、ワークシート等多くの資料を掲載していますが、印刷資料等も用意しています。
ご要望に応じて事前に送付可能です。
(送料は本館負担。資料は代金無料。数量はお知らせください。)
・館内案内リーフレット(英語版等も可能)
・教育旅行案内リーフレット
・歴史編と科学編のワークシート2編
・平和学習用アニメの説明印刷物
・呉市紹介のパンフレット(本館にストックがある場合)
・館内見学用のクイズラリー上級、中級、初級の3種類のクイズ
・館内案内DVD(来館団体で1枚)
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Q3 下見の連絡はどうしたらよいのですか。
A3 お電話でもいいですし、ファクシミリやメールでもいいです。
・学校から直接のご連絡でも、旅行取扱業者の方を通してでも構いません。
(教育旅行のお世話を、旅行取扱業者を通される学校の場合は、
学校と旅行取扱業者の方と連絡を密にしておいて頂くと幸いです。)
・事前にご連絡を頂けましたら、可能な範囲でご相談の時間をセッティングいたします。
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Q4 修学旅行の候補地として検討中です。候補地の1つとして下見入館は可能ですか。
A4 お待ちしています。入館料は無料です。お知らせ頂いたら可能な範囲で、教育旅行担当者がお待ちします。
具体的な説明とご相談が可能です。
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Q5 下見の場合の入館料は必要ですか。
A5 入館料は無料です。
来館者のお名前、所属校名等を受付でお伝えください。
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Q6 下見の場合の駐車料金は無料ですか。
A6 自家用車等でのご来館を事前にお伝えいただいている場合は対応いたします。
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Q7 下見時の館内案内は依頼できるのですか。
A7 事前にご連絡をください。予定時間に応じてご案内いたします。
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Q8 下見の時に、本体来館時の打ち合わせはできるのですか。
A8 教育旅行担当者が在館していましたら、具体的にご相談できます。歓迎します。
そのためにも下見ご来館を事前にお伝え頂ければ幸いです。
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Q9 下見は、旅行取扱業者の方を通さないといけないのですか。
A9 旅行取扱業者の方を介されない直接申込みでも構いません。
教育旅行を、旅行取扱業者に依頼される場合は、出発までの打合せを綿密にしておいてください。
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Q10 下見での訪問時間は、あらかじめ知らせた方がよいのですか。
A10 お知らせ頂いたら可能な範囲で、教育旅行担当者がお待ちします。具体的な説明とご相談が可能です。
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Q11 下見資料は事前に送付してもらえますか 。
A11 ご希望の資料をお届けします。
館内案内リーフレット、歴史編と科学編のワークシート2編、呉市紹介のパンフレット、
平和学習用アニメ紹介パンフレット、駐車場案内パンフレット、食事場所紹介パンフレット
(本館に届けられているもの)等お問い合わせにお答えします。
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Q12 休館日は毎週火曜日ですか。
A12 定例の休館日は通常火曜日ですが、火曜日が祝日の場合は翌日が休館日です。
その他臨時休館をする場合があります(平成22年2月15日(月)〜19日(金)は、
館内総合点検のため臨時休館します)。
必要に応じて<来館のご案内の「ご利用について」>で、休館日を事前にお伝えしています。
ご計画をたてられるときに参照してください。
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Q13 平和学習用のアニメ(大和夢の彼方へ)は事前に学校で視聴できるのですか。
A13 下見でご来館されたとき館内でのみ視聴可能です。アニメは本館で専門家に依頼して作成したものです。
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Q14 3Fのシアターはどんなものですか。
A14 フルハイビジョン高画質対応のシアターです。
約14分の大和建造に関するCGの映像とJAXA提供の宇宙に関する映像等
(平成22年1月現在は国際ステーションISS)との組み合わせで、
毎00分、30分スタートで放映しています。
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Q15 シアターは予約ができるのですか。
A15 シアターの場所は予約受付けしておりません。
Q14の映像は、なるべくシアターでの視聴をおすすめしていますが
見学時間帯の都合がつかない場合は、大和ホール(約350名)、市民ギャラリー(約200名)、
会議室・研修室(約80名)、実験工作室(約80名)等で視聴可能です。
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Q16 入館者が写真を撮影してもいいのですか。
A16 他の来館者の方の見学の妨げにならない範囲内での写真撮影は自由です。
ただし、動画を動画での撮影や遺言等は撮影禁止です。
展示物毎の説明にはご留意ください。ストロボ発光による撮影も場所による制限をしています。
教育旅行団随行プロカメラマン等による、館内での集合写真はご遠慮頂いています。
ご質問がありましたら、当日でしたら館内のクルーにお願いいたします。
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Q17 ボランティアガイド案内は有料ですか。
A17 無料です。原則、20名を目処にボランティアガイド1名が対応いたします。
来館者のグループ編成との関係で案内人数を調整しています。
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Q18 ワークシート等は有料ですか。事前学習に使用できるのですか。
A18 次の資料は全て無料です。事前にお届けできます。
・館内案内リーフレット
・歴史編と科学編のワークシート2編
・呉市紹介のパンフレット(本館にストックがある場合)
・館内見学用のクイズラリー上級、中級、初級の3種類のクイズ
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Q19 弁当を館内で食べることができるのですか。
A19 館内で食事はできません。弁当の場合、好天でしたら海側の芝生上など利用可能ですが、
荒天の場合利用不可能です。本館の通路向かいに呉中央桟橋ターミナルがあります。
その2階にある無料休憩所が利用可能です。約150席あります。
ご利用希望の場合は、無料休憩所を管理しています「くれ観光プラザ」(電話 0823-23-7845)に
申し込んでください。
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Q20 児童生徒が荷物を多く持参している場合、預かってもらえますか。
A20 少人数の場合は、無料ロッカー(使用前100円投入。使用後に返却)が使用可能です。
多人数で大量の荷物がある場合、受付や事務所等でお預かりいたします。事前にご連絡ください。
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Q21 1Fにある大和ホール等の場所は、いつでも利用できるのですか。
A21 大和ホールは可動席が192席ありますが、350席まで椅子が用意できます。
その他、市民ギャラリー(約200名)、会議室・研修室(約80名)、実験工作室(約80名)が
教育旅行の場合無料で利用できます。ただし大和ホールは企画展等のイベント開催時に使用しますし、
他の部屋も全て事前予約が必要です。教育旅行の日程が決まりましたら、すぐご連絡頂いたら幸いです。
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Q22 ゆとりをもった計画の場合、机のある場所でレポートなど書くことができますか。
A22 大和ホール、実験工作室、会議室・研修室、市民ギャラリーは机使用可能です。
約80名分程準備可能です。事前にご連絡ください。
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Q23 調子が悪くなった児童生徒のための救護室はありますか。
A23 ベッドが1台置いてある救護室があります。
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Q24 問い合わせ・連絡は、電話でもメールでもいいですか。
A24 メール(kure.usui@nifty.com)やお電話(教育旅行担当者 0823-25-3029)で、
双方向でお答えできますが、確認はファクシミリにして頂いたら幸いです。
2009年12月02日
教育旅行で来館された団体を4階の市民ギャラリーにお迎えすることがあります。
1階の大和ホールと負けず劣らず、4階の市民ギャラリーも素敵な説明会場です。
学校によっては、4階を指定される学校もあります。
大型液晶画面を用いながら、「概要説明」「大和講座」「平和学習」等を展開します。

市民ギャラリーの様子
目の前の景色を背景に、パワーポイントのプレゼンテーションやアニメーション等を用いて
説明をさせて頂いています。
明治以降の歴史的な背景、呉湾の地勢的な特徴、呉地方の温暖な気候、海上物流、
旧海軍工廠施設の現在の活躍…と説明には目の前の景色を糸口にできる最適な場所です。
また、好天の日は輝く黄金色の呉湾の細波、時雨の日の低く流れる雲等、
説明のバックグランドを豊かにつくってくれます。
ある小春日和の日、近畿地方からの団体をお迎えしました。
高校生の皆さんでした。
一生懸命に話を聞いてくださっていた皆さんの視線の多くが液晶画面から、窓の外に移っていきました。
小さなささやきも聞こえてきました。
思わず説明を中断して海の方を見てみました。
イワシを追う漁船がゆっくり近づいていました。
指揮船1隻と魚網を積んだ2隻の漁船。2隻の漁船は接舷していました。
もう一組のイワシ網漁船団は、大和広場の西側の宝町の埠頭の目の前で、
とったイワシを運搬船に移していました。
4階のギャラリーは特等席です。
呉地方の海も、小イワシが多いのですが、初冬になるとイワシの群れは、湾の奧まで入ってきます。
この小イワシの漁が大和ミュージアムの前で展開されているのです。
多くの来館者にはこの景色は珍しいものです。
「みんな、窓辺に来られますか」
「ここで呉湾、旧海軍工廠のことを説明しましょう。」
「さあ、よく見えるところへどうぞ!」
漁船は、うまくイワシを囲い込んで網を巻きはじめました。
おこぼれにあずかろうと、カモメも集まってきます。
ときどきイワシの鱗が光るような気もします。

コンテナ船との対比が
おもしろい
「すごいね、大きなコンテナ船や巨大なタンカーをつくっているところに魚がいるの?」
「イワシの他にどんな魚がいるのですか?」
「呉の海はきれいなんですね。」
「船をつくっているドックの水を抜いたとき、いろいろな魚が捕れるそうですよ。
チヌやスズキやタイも取れるそうです。」
「目の前の岸壁で魚を釣っている人も多いでしょう。」
「イワシはいりこになる魚?」
「刺身にしたらおいしいよ。」
「きれいな景色ね。」
「先生、造船という工業と魚をとる漁業が並んでいるんですね。」
「明治の海軍工廠時代から続いている、この景色の中で船を造り続けている呉。
この景色の中でイワシの命も代々続いているのか…。」
「造船でも、イワシ漁でもみんなが生活しているの。」
高校生の皆さんは、いろいろな話を展開していました。
沖には、日新製鋼で使用する鉄鉱石を運ぶために、ぐっと沈んでいる10万トンクラスの鉱石運搬船、
製品を輸送する船、四国や目の前の島々を結ぶフェリーボートや高速艇、海上自衛隊の各種艦艇、
海上保安庁の各種船艇、税関の船、広島大学の生物生産学部の調査・実習船等、目の前の景色から、
産業の断片が説得力をもって見えてきます。
そうして、目の前のパノラマの景色をぐるっとみていくと、旧海軍鎮守府の建物の特徴ある屋根が
見えてきます。
海上自衛隊呉地方総監部の近代的な衛星通信用のアンテナの群れは今を感じさせますが、
その近くの海に向かう広い階段周辺の、長渠の碑や洗足明神のあったあたりの佇まいは、
NHK連続ドラマの「坂の上の雲」に思いを巡らせてくれます。
私たちの市民ギャラリーは、呉の歴史への誘いに最適な場所です。

工業と漁業が並んでいる
イワシを追って太刀魚も大和ミュージアムの前にもたくさんやってきているはずです。
夜になると大和ミュージアムの照明の向こうに釣り人の電気浮きが見えています。
イワシ漁の漁船がもうすぐ底引きナマコ漁船に変わります。
大和ミュージアムの前の風景は冬の北風になっていきます。
2009年11月11日
修学旅行で来館された中学生の皆様を桟橋に見送りに行きました。

11月6日に進水した
「NYK ADONIS」
先ほどまでの時雨もあがり、呉湾は黄金色に輝いています。
修学旅行団が乗ったクルーズフェリーを追うようにして、スーパジェット「道後」が航跡のカーブを描きながら出て行きました。どこで追い抜くかなと興味がわきました。
スピードを上げていく「道後」の背部に逆光の中コンテナ専用船「NYK ADONIS」の黒い船体が一層黒々としています。
11月3日の文化の日も過ぎ、大和ミュージアムからの景色は、冬になる直前の晩秋のそれです。呉湾を、9つの峯が囲んでいますが、その山並みに連なる麓までの裾野が錦に彩られています。
海上からこの景色は絶景にちがいありません。
目の前のコンテナ専用船「NYK ADONIS」は11月6日に進水したばかりです。来週は30万トンタンカー「NAGARAGAWA」が進水し艤装桟橋を挟んで並びます。今頃ドックでは3隻の巨大船が建造されています。
「NYK ADONIS」は、9300個ものコンテナを運ぶコンテナ専用船で、これまで呉で建造したコンテナ専用船では最大です。
動的な今の生き生きとした目の前の様子、今を支えている過去の営みの両者が調和しているのが私たちの大和ミュージアムです。
この2つの側面が、大和ミュージアムへの旅路に海路を利用されたら一層確かなものになると思います。
海からの旧海軍工廠、旧海軍鎮守府の建物群等の景色は極めて印象的なものです。
最近2つの海を巡る教育旅行の話題がありました。
1つは江田島の小用から大和ミュージアムを訪問された事例、もう1例は大和ミュージアムを見学した後で、四国松山へ出発された事例です。
それぞれの学校用に、次のようなプリントを作成しました。
江田島から呉にくるフェリーの場合、昔旧海軍の艦隊がクダコ水道を抜け大須瀬戸を抜け、屋形石の灯台で南に航路をとり、南進し呉湾内に入るために、小麗女島で向きを変えましたが、そのあたりで小用からのフェリーの航路と一致することになります。とてもすてきな小さな船旅です。
江田島小用港から大和ホールへのプリントです。
もう1枚は、呉中央桟橋から松山観光港へのプリントです。
2枚のプリントで、大和ミュージアムをお楽しみください。
※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。
2009年10月14日
大和ミュージアムの西側に、小さな二河川があります。
その河口に二河川公園があります。海と川の景観が楽しめる小綺麗な公園です。
この公園に、明治37年につくられた稜威池(みいづがいけ)があります。
今回は、この稜威池・「稜威池之記」を巡る話題です。


身の回りにある様々な教育的な価値のある題材を教育の場に持ち込み教育活動の題材としたとき
教材というようですが、大和ミュージアムには、教育活動の題材とする可能性を無限に秘めた
多くの題材があります。さらに、町全体が博物館のような呉では、大和ミュージアム周辺に
多くの題材があります。その一つが稜威池です。石碑には、次の様な記述があります。

私たちのウェブサイトでも紹介していますが、この冬の第13回企画展は「明治の青年と日清・日露戦争」です。
呉が果たしていた役割が一層明確になる企画展です。この企画展に関連しても、是非訪ねて頂きたいのが、
稜威池・「稜威池之記」です。呉市史第3巻(257ページ)によれば、呉の第2ドック(船渠)は、
明治27年6月28日に起工して、明治31年12月14日に盛大に開渠式をしています。
* 同資料には、式次第、式辞等詳細な情報が記載されています。
このドックは完成し大きな役割を果たしたものの、ドック前に岩礁があり運用上の課題があったようです。
日露戦争を目前にして、より自由にドックが運用できる様に、ドック前の岩礁の巨石を取り除き、
この公園の一角に運びました。ここに巨石を集め、池をつくったそうです。当時の日本を巡る情勢、
この浚渫工事にかける人々の思い、取り除いた巨石の扱いに対する人々の思いなど興味深いものです。
大和ミュージアムからゆっくり歩いて10分あまりのところに魅力いっぱいの「稜威池之記」を刻まれた石碑が
あります。この稜威池之記から、日露戦争の頃の呉が見えてきそうです。ゆっくり、何人かでこの石碑を
囲んでみると、なんとなく趣旨が伝わってくるようです。この石碑のすぐ近くの巨石にはフジツボ等が
付着しています。このフジツボを見ながらその向こうを見ると、呉湾です。
大和ミュージアムとは位置が少し変わるだけで、新鮮な呉の造船所の景色が広がります。大和ミュージアム
にある大和建造時の呉市の立体模型と、今の衛星写真と比べてみると実に興味深いものがあります。

次の様な学習をしてはどうでしょうか。
1 まず大和ミュージアム内で次の活動をします。
3500分の1の立体模型をじっくり見て、当時の呉海軍工廠の様子を考える。
日露戦争の時代の呉の歴史の展示物をじっくりみる。
4Fのライブラリーで、呉市史を読む(巻によっては司書に出納を依頼してください)。
2 その後、二河川公園・「稜威池之記」まで歩いて行きます。 (約10分)
道中で、運がよかったら広島大学の生物生産学部の練習船「豊潮丸」や、海上保安庁の巡視船「みささ」等が
停泊しているのを見かけることできます。
3 「稜威池之記」をみんなで読みこなします。
石碑の文字はまだ新鮮な状態です。一生懸命読めば気持ちが伝わってくる様な気持ちになります。
4 海側に移動して、今の呉湾の様子をみます。
「稜威池之記」の文面から、当時の呉の様子を造船所の工場の向こうに感じることができます。
2009年09月09日
「まもなく、○○時より、1階10分の1戦艦「大和」から、展示室「呉の歴史」、零戦などの大型資料展示室までの展示解説ツアーを実施します…」毎日午前10時と午後2時になると館内に放送が流れます。大和ミュージアムでは、ボランティアの方が展示解説ツアーを午前と午後の1日2回、毎日実施してくださっています。
大和ミュージアムのシンボルは、10分の1の大きさの大和の模型です。10分の1とごく普通に私たちの耳に届きますが、「10分の1」という数の概念は小学校の第3学年で初めて登場します。「縮図や拡大図、対称な図形」は図形の学習の中で第6学年で学習しています。平面図だけでなく、日常生活の中で拡大や縮小という概念を、展示物などを通してごく自然に学ぶことは大切なことだと受け止めています。社会では、「方位や主な地図記号」を含めて地図は、第3学年から学習します。
今回のブログは教育旅行でのオリエンテーションでの縮尺を巡っての話題です。

教育旅行でのご来館の方へのオリエンテーションで、小学生から大学、各種学校の学生さんまで年齢を超えて、多くのみなさんの顔がほころぶのがこのスライドです。

「10分の1」の「大和」は、模型としてもすごく大きなものです。世界最大であったその大きさを想像して頂くために幾つかの工夫をしています。
教育旅行では、「大和」の大きさを実感して頂くために、ウエブサイトで来館校の航空写真を探し、「大和」の平面図を重ね併せて説明しています。YAHOOとGoogleのサイトを重宝しています。
「おおすごい!」
「おおきいな!」
「運動場よりはみ出ている!」
「プールがうつっている。」
「体育館が見える。」
と説明を聞いてくださっている皆さんが「大和」の大きさを実感してくださいます。
「10分の1の大和の模型のところで、逆に皆さんの学校がどれくらいになるか想像してみてください。」
前回のブログでの説明と同じように、是非皆さんの学校まで呉で見た「大和」を連れて帰ってほしいのです。皆さんの学校のスライドを楽しみにしてください。大和ミュージアムで、「命の尊さ・平和の大切さ」を、心の襞(ひだ)で考えて頂き、それを郷土まで持ってかえってくださることを祈念しています。
縮尺を巡って、大和ミュージアムでの話題を更に提供します。3階の船を造る技術に関わっての体験コーナーには、10分の1の大きさの30万トンタンカーの模型があります。大和もタンカーも10分の1です。船種の違いが実感できます。

3階から10分の1の大和を見下ろすと、実際の場面だとちょうど100メートルの高度から見た状態になります。
10分の1の大和には、身長165センチの乗組員を想定した7体のフィギュアが搭載してあります。 身長165センチの乗組員と零式水上観測機、艦橋の乗組員をじっとみていると、今にも動き出しそうな光景が目の前に現れてきます。

さらに大和波止場に目をやると、大和の前半部分の縦分割部分が見えてきます。目をこらすとタイルで、構造物のシルエットが見えてきます。実物大です。10分の1の戦艦大和と、1分の1の戦艦大和を比べていると、ますます興味が湧いてきそうです。

2009年08月12日
教育旅行でのプレゼンテーションでは、地図を大切にしています。
呉で、自分たちの郷土を考えることはとても大切なことだと考えています。
平素と異なる生活環境にあって、見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに、人間関係などの集団生活の
在り方や公衆道徳などについての望ましい体験を積むことができるような活動を行うことが、修学旅行の大きな
ねらいです。
この、「平素と異なる」を改めて意識するためにも、地図は極めて有効です。
教育旅行で来られる学校の位置を、yahooやgoogleの地図を使って、呉との位置関係を示しています。
聞いてくださっているみなさんは、スクリーンに映される地図を見ながら大きくうなずいてくださいます。
自分たちの来館までのコースと、これからのコースをたどったり、ホテルの位置を探ったりしています。
話は少し異なるかもわかりませんが、海外旅行の良いところの1つは、海外から日本を考えることが
できることだといわれています。
私も、かつて海外の諸学校を数回視察したことがあります。
風土と教育制度等の異なる外国の学校でしたが、校門を一歩入ると、今まさに学んでいる児童・生徒の
雰囲気のど真ん中に入るわけですが、頭はいつも日本の自分の学校のことを考えていました。
校内の様々な学習環境、学習の進め方の違い、個々の児童生徒の学習用具の違いなど極めて新鮮な
場面の連続でした。その多くの光景を今でも思い出すことがあります。
そうして、その場面を今後どう活かそうかアンテナを張り巡らせていた記憶があります。
自分たちの郷土を離れて呉に来ているんだと、みなさんに考えて頂くために簡単な歴史年表をお示しして
います。
次のようなスライドを用意します。
呉市の歴史と、来館されている学校の市町の歴史を並べます。



小学校や高等学校の場合は、学校の沿革史も加えます。
中学校の場合は、戦後の新制中学ですから、公立中学校の場合なかなか歴史がさかのぼれません。
今日では、各市町や各学校がウェブサイトを積極的に整備されていますから、事前の資料づくりは
とてもスマートに行われます。
「戦艦「大和」が建造されたころ、自分たちの郷土では…」
「自分たちの郷土の歴史は古いんだな…」
「戦争のところは一緒か… 」
「航空機と異なり、沖から長時間艦砲射撃を受けたら大変だな…」
年表は多くのことを語ってくれます。
ここでも聞いてくださっているみなさんは、にこにこ顔でうなずいてくださっていますが、小さなうなずきで、
スクリーンに向かう視線は、どこかの出来事をじっと見ておられるようです。
自分たちの郷土のこと、自分たちの学校のこと、家族のことをきっと考えておられると思います。
私は、呉で郷土のことをしっかり考えてくださっているのだなと感じています。
*例に出した浜松市、長岡市,防府市の簡易歴史年表が間違っていたらごめんなさい。
2009年08月01日
夏休みになってすぐ、印象的な教育旅行の団体の来館がありました。
広島の宇品港から、客船をチャーターして大和ミュージアムに来館されました。
2日間で合計300名以上の団体でした。
昨年度も、海からの来館は数団体ありましたが、今回は宇品港から宮島厳島神社沖、奈佐美瀬戸、早瀬瀬戸をぬけ、音戸ノ瀬戸をぬけてUターンして、大和ミュージアムの大和波止場に接岸しました。魅力的なコースでした。
2日ともあいにくの天気でした。梅雨もまだ明けていない呉地方です。
1日目は大雨の降り続く日でしたし、2日目は出港時には、隣の桟橋も見えにくいほどの霧の日でした。
両日とも、それぞれ特徴のある航海でした。
本コーナーは、教育旅行でのご来館を紹介している所ですが、今回は両日の船からの景色をご紹介します。
チャーター船でなくても、宇品と呉の間には定期航路もあります。
みなさまも、天候の異なる日の風景をいつかお楽しみください。
1枚1枚の写真に説明を付けるべきですが、ところどころの説明でお許しください。
題名に「雨」とつけているのは、強雨の日の写真、「霧」と付けているのは、霧の日の写真です。
< 両日のコース>


<宇品から厳島>
宇品から宮島は、似島の景色が圧巻です。
陸路の景色と異なり、沖待ちで仮泊する船などが興味深いところです。
霧の宇品港、灯台の途中に霧がかかっています。

霧をぬけて現れた高速艇。
霧の海はレーダー航行だったのかしら。

霧の似島

霧で仮泊するコンテナ船

霧の海をゆっくり進むコンテナ船

霧の厳島神社
<厳島から早瀬瀬戸>
早瀬瀬戸の両岸の島の家並みは、船からは一層魅力的です。
瀬戸を往来する船も興味深いものです。

霧の小黒神島

霧がうすらいだ早瀬瀬戸へ続く家並み
早瀬瀬戸へ急ぐ作業船

雨の日の早瀬瀬戸
雨の日にイワシをおう漁船
雨の日の早瀬大橋 江田島市側
<早瀬瀬戸から音戸ノ瀬戸>
海岸のカキ打ち場、造船所と変化のある景色が続きます。
三ッ子島の白い固まりが圧巻です。メキシコから天日塩を運んできた10万トンクラスの船が、
塩を陸揚げしています。
霧の日のカキ打ち場の夏
霧の日の三ッ子島に塩を運んできた船

雨の日の三ツ子島 手前は国内輸送用
雨の日音戸ノ瀬戸に入る船
霧の日の音戸ノ瀬戸の家並み
霧の日の音戸ノ瀬戸の渡船
霧の日の音戸大橋
霧の日のフェリーボート
霧の日の音戸ノ瀬戸に面した船台で建造がすすむ
<音戸ノ瀬戸から呉港>
瀬戸内海の最も魅力的なポイントとしてあげられているところです。
狭水道を、川のような流れが見られる場所です。
定期航路や多くの船舶の通行もある場所です。
製鉄所、造船所と魅力いっぱいです。
霧の日の浮きドック
雨の日の製鉄所
霧の日の製鉄所に横付けの船
霧の日の製鉄所の煙突
霧の日の30万トンタンカー「丹後」
霧の日のドック内で建造中のタンカー
艤装中のコンテナ船
コンテナ船「ホンコン ブリッジ」のバルバスバウ
霧の日の大和ミュージアム
瀬戸内海汽船「銀河」
2009年07月08日
前回から、大和ミュージアム前の景色のご紹介から始める「大和ミュージアム」への誘いを始めました。
「大和」が、今の私たちの目の前に浮かんでいるスライドを前回ご紹介しました。
現在の呉の造船業と「大和」とのかかわりを象徴的に表している場面です。
ミュージアム前の景色は魅力いっぱいです。
教育旅行での来館校をお迎えする場所は、1階の大和ホール、3階の実験工作室、4階の市民ギャラリー等と、
多様な場所を利 用しています。
その場所の特質にあわせてスライドを用意しています。
最近来館された学校への紹介のスライドでは、次のようなバージョンもありました。
もちろんその日の写真を使用しているようにしています。
JR呉駅から、大型ショッピングモールを経て中央桟橋への2階連絡通路は、
上の写真の景色へと続いています。
大和ミュージアムに勤務させて頂いている、私たちスタッフにとってもこの景色は、毎朝新鮮です。
「すごいね!」 「大きいね!」と、いう声がよく聞こえます。
連絡通路で、次のような会話もあります。
目の前のコンテナ船のことをさして、「あれが、大和?」と、いう人も時々います。
「おはようございます。あれは、コンテナ船ですよ。
大型トラックに乗せて運ぶコンテナを、8000個ほど積んで、外海を走るんだそうですよ。」
「大和の模型は、大和ミュージアムにあります。是非見てくださいね。」にこっとされて会話が続きます。
「おかしいとおもったよ。」
「でも、すごいね。スピードが出そうな形ですね。」
「あの、とがった形のところを、大和ミュージアムで見てくださいね。」
きっと、「大和」のバルバスバウを興味深く見てくださるはずです。
(バルバスバウのことは、このブログで今後ふれます)
場合によっては、このようなスライドを使用している場合もあります。
大和ミュージアムでは、天候と時間によっては、海側のガラスのカーテンをあげていることがあります。
視線の先に、建造中の大型船が見えることがあります。
手前の歴史上の「大和」の圧倒的な質感の模型の先に、現在の生き生きとした姿が見えます。
大和ホールの中で、改めてこの今の様子へ関心を向けていただくことによって、
児童生徒さんと、私たちスタッフとの心理的な距離が一気に近くなります。
そこで、大和ミュージアムの空中写真を見ていただきます。
鳥瞰的な視座で、大和ミュージアムの展示内容を端的にお伝えしようとしています。
呉の歴史は、日本の近代化の歴史を象徴的にあらわしているといわれています。
明治以降の日本の近代化の歴史そのものである「呉の歴史」と、その近代化の礎となった造船、
製鋼を始めとした各種の「科学技術」を、先人の努力や当時の生活・文化に触れながら紹介し、
我が国の歴史と平和の大切さを深く認識していただくとともに、科学技術創造立国を目指す
日本の将来を担う子ども達に科学技術のすばらしさを理解していただき、
未来に夢と希望を抱いていただくことのできる「呉らしい博物館」とすることにより、
地域の教育、文化及び観光等に大きく寄与することを目的とします。
日本の近代化を支えた造船、製鋼等の光と影の部分をいっしょにじっくり考え、
未来に夢と希望をもちたいというのが私たちの願いです。
次いで、大和ミュージアムの沿革を次のスライドで紹介しています。
このスライドにも示していますように、長年の準備期間を経て今日を迎えています。
さらに今年7月4日には、500万人目の来館者をお迎えしました。
そうして大和ミュージアムは、展示内容のシンボルとして10分の1の大型模型を展示していることを説明します。
模型でも、26メートル以上あります。
なぜこのように大きな、模型を作っているのかという疑問が次に生じてきます。
「来館された方々と、<命の尊さ・ものづくり>を、一緒に考えていくためにこれだけの大きさの模型が
必要でした。」「はじめて、10分の1の「大和」を見られたときの印象と、見学を終えてお帰りになられる
ときに振り返って見られた時の印象は、大いに異なっているはずです。」 「<命の尊さ・ものづくり>の
両方について、新たな思いを持っていただけるはずです。」
説明の最後で、次のスライドを見ていただいています。
来館者の方々が、いろいろな思いを込めて、呉湾の今の景色に「大和」を重ねてくださることを、
私たちは願っています。この文脈で、次回以後の教育旅行の説明のご紹介を続けます。
2009年06月17日
大和ミュージアムでは、修学旅行や社会見学等で授業として見学をされる場合、
教育旅行でのご来館としています。
今から、教育旅行でご来館される方々への、オリエンテーションを紹介しましょう。
まず、大和ホールなどに入場されると、スクリーンに次の画像が投影されているのが目に入ります。

教育旅行でご来館される各団体にあわせて、プレゼンテーションをカスタマイズしています。
オリエンテーションの冒頭は次のシーンから始まります。

このシーンの様に呉湾に浮かんでいる大きな船を見慣れている、呉の私たちですが、建造中の大きな船を
じっと見ていると、戦艦大和のことを考えることがしばしばあります。
目の前に見えている船と戦艦大和は歴史の上で大きくつながっています。
この私たちの思いが大和ミュージアムに深く結びついています。
大和ミュージアムの中で、「平和・命の尊さ、ものづくりの素晴らしさ」を、皆さんと一緒に考えたいというのが
私たちの願いです。
プレゼンテーションは、ご来館当日の大和ミュージアム前の呉湾の景色から、説明を始めています。
冒頭の写真は、なるべく当日の写真を使用するようにしています。
今回は、その写真を紹介します。




曇りの日でも、雨の日でもよほどの悪天候でない限り、教育旅行は計画通り進行します。
大和ミュージアムの眼前に広がる旧海軍工廠の跡地は、株式会社 アイエイチ アイ
マリンユナイテッド 呉工場になっています。
その第2桟橋が進水した船を仕上げていく、艤装桟橋(ぎそうさんばし)です。
5月22日には、第2桟橋の向こう側に、8,000個積みのコンテナ船「ハンブルグブリッジ」(川崎汽船)が見えていましたが、6月5日には、同型船「ホンコンブリッジ」が
進水して、第2桟橋の手前に並びました。
300メートルを超える、コンテナ船が並ぶ景色は壮観です。
児童生徒は思わず画面に引き込まれていきます。
「この船と戦艦大和がなぜ結びついているのだろう」
「呉の町と、戦艦大和はどんな関係にあったのだろう」
「今こんな大きな船をつくることと、呉海軍工廠はどう結びついているのだろう」…
と、「おや」という気持ちが児童生徒に共通の問題意識を生じてきます。


そうして、これらの写真を投影すると「ものづくり」にも強い関心が湧いてきます。
児童生徒の日常生活とは異なる、呉に視座が自然に移ってきます。
大和ミュージアムの目の前の動的な景色は、「大和ミュージアム見学」学習に児童生徒を誘ってくれます。
これからも、ミュージアム前の景色が変わったときには、様子をお知らせします。
大和ミュージアムの展望テラスに立ったような気分を味わってください。
次回から、プレゼンテーションの続きを紹介します。